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その変貌に思わず「ドキッ!」とする名作時計たちの“今”

どんなに歴史的な価値がある時計でも、実用性や時代性に欠ければ、趣味の域を出ない。むしろ時代の技術や感性を受け入れて変化や進化を続けてこそ、名作時計と呼ぶに相応しいのだ。有名すぎるアイツの変貌に「ドキッ!」としちゃう、そんな時計をご紹介。

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ/アクアノート・クロノグラフ
オレンジが彩る時代を先取りする革新性


SSケース、42.2mm径(10-4時方向)、自動巻き。477万円[予価]/パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109
名作には王道のイメージが強いが、実は革新性こそ、名作たる可能性を秘めるのかもしれない。

1997年に誕生したアクアノートは、120m防水性能のSSケースに黒いトロピカルバンドを装着した画期的な存在だ。

カジュアルかつスポーティなスタイルは多くの若者に支持され、それはよりアクティブな現代のライフスタイルを先取りした結果といえる。

2011年には第2時間帯を表示するトラベルタイムが加わり、旅での機能が充実。さらに新作では初のクロノグラフが登場した。

採用する垂直クラッチはほぼ摩耗なく作動し、クロノグラフ秒針を常時回転させてセンターセコンドのように用いることが可能になった。

6時位置には60分積算計を搭載する。オレンジのストラップも名作の革新性に相応しい。

GIRARD-PERREGAUX
ジラール・ペルゴ/ロレアート 38mm クロノグラフ
名画と名作時計に通じる、色褪せない先取の精神


SSケース、38mm径、自動巻き。147万円/ソーウインド ジャパン 03-5211-1791
1970年代、ジラール・ペルゴはクオーツ技術を独自に開発。当時に採用した32768Hzの周波数は現在の世界規格になったことでも知られる。https://watch-yoshida.co.jp/brands/ladies/hublotそのクオーツを搭載したモデルが、’75年に登場したロレアートだ。

モデル名は、’67年に公開された映画『卒業』のイタリア語題名からつけられ、時代の感性を描いたニューシネマにクオーツ時代の幕開けをオーバーラップさせたのだ。

新作は初代モデルの八角形ベゼルとケース一体型ブレスレットを受け継ぎ、スポーティなクロノグラフを初搭載する。

名画が時代を超越し、古さを感じさせないように、名作時計が継承する先取の精神も決して色褪せない。

EDOX
エドックス/クロノオフショア1 カーボン クロノグラフ オートマチック
海で磨き抜かれた実用機能をブルーのカーボンケースが彩る


9月発売予定。カーボンケース、45mm径、自動巻き。45万円/GMインターナショナル 03-5828-9080
ダイバーズウォッチの人気の理由は、マリンスポーツギアへの憧れだけではない。防水性や耐衝撃性、視認性に優れ、常に正確な時を刻み続けるという、時計という道具の本質を担保するからだ。

このダイバーズにおいて、エドックスは半世紀以上の歴史を持ち、今も技術力に磨きをかけている。

そのDNAを継承するクロノオフショア1は、500m防水とオートヘリウムエスケープバルブを装備した本格的なダイバーズ機能に加え、新作ではブランドでは初となるカーボン製のケースとベゼルを採用。軽量性と堅牢性を両立した。誕生10年以上を経て、魅力も熟成進化する。


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